mizukawachiharu’s blog

水川千春の制作記録

神奈川・東京

寿町で会ったおじちゃんの言葉。この道や、センターの柱の下で、亡くなっていったおじちゃん達が、いるんだなと思う。見て歩く。チラと光ったら、小さいガラス破片。この狭い一区画の中に、色んな立場の人がいて、現実があって、病があって、死があって、生があって、日常があります。おじちゃんと、1人1人会えば、普通の話する。お互い、過去のことは何にも知らないけど。今の話、「今、何してるの?(何拾ってんの?)」。すごく普通のこと。
 ←寿の中の、お気に入りの植物。

道を歩いて、寿の町で、人と会って、過ごしていたら、夜、ドヤで1人で眠る時間が、少し落ち着いてきた。ドヤは、隣や外から、おじちゃんの気配や、咳も、聞こえる。

慣れてきたとはいえ、女1人ではあまり歩かないようにと言われていて、この町であまりパシャパシャ写真もとらない。小さなガラス破片にだけカメラを向けて、1人のドヤで日記をつける。そこに、拾ったガラス破片の写真を貼っていく。
 ←ノートは、寿のリサイクルセンターで、おまけで付けてもらったもの。

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