mizukawachiharu’s blog

水川千春の制作記録

東京

c-mizukawa2010-05-20

しとしと雨。雨降りの日の炙り出しは、紙の機嫌がいい。雨がふるとうちを思い出すと、友達からメール。うれしいな。


ここ数日、川水と紙に向かい続けてようやく、しっくりくる紙が決まった。コットマンという名前の、なんかコットンみたいで可愛い名前。ここからが制作本番です、あと1ヶ月ちょっとしかなあーい。あと、現在173kmのうち採集したのが30km分、また近々水も採りに行ってきます!次は自転車で下流をいく予定やよ。その水で一枚ずつ173枚の紙を鋤きあげ、内、ポイントの風景ごとに数十枚、炙り出し絵を制作します。


川の水採集場所によって、汚くてすごく濃く出たり、キレイで薄くてほとんど出なかったり。実験も苦戦したけど、今回描き方も、この幅広い川の水たちに合わせてちょっとだけ新しくしました。純粋な水そのもののみで透明なまま描くことや、火で炙って中のものが焦げ出てくる炙りの基本は同じ、もっともっと、出来るだけ丁寧に、ぐっと寄って、ガッツリ向かいあって、じっくり描きます。頑張ります。6月末の郷土博物館ぜひ、隅田川調査隊のアドベンチャーの軌跡、見に来てね。キセキ、奇跡、輝石。


古い流木は、石みたい。

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